トマト生産で復興を 2haのハウス完成

東日本大震災で被害を受けた宮城県気仙沼市本吉町小泉地区の被災農家ら3人でつくる法人「サンフレッシュ小泉農園」がトマトの養液栽培施設を完成させ、3 日、同市本吉町北明戸の現地で式典があった。トマトハウスの広さは2ヘクタールと宮城県内では有数の規模。地域の復興を後押ししていく。
農家から被災した水田3.7ヘクタールを借り、土を使わずに養液で育てるハウス1棟と約1000平方メートルの選果場を建てた。事業費は約10億円。このうち7割は国や県、市の補助や民間の支援を受けた。
8月下旬に大玉トマトの苗木の栽培を始めた。毎年10月から翌年7月にかけて収穫する。トマトの名前は、小泉海岸でサーフィンが盛んなことから「波乗りト マト とまたん」に決定した。年間600トンの生産を見込み初年度売上高は2億円を目指す。従業員はパートを含む34人で地元の被災者を採用した。式は従 業員を含む約100人が出席した。
今野圭市社長(57)は「小泉地区は復興が遅れているので、持続的な経営を確立しながら地域のにぎわいを生みだしたい」と意気込みを語った。11月に直売所を設け、加工にも積極的に取り組む考えだ。