<防潮堤>気仙沼・浦の浜7.5mで同意

宮城県気仙沼市の離島・大島の浦の浜地区に建設される防潮堤計画で、県、市、住民でつくる復興懇談会が5日、大島公民館であった。県は、島の玄関口となる 地区の景観に配慮した新たな計画案を提示。住民はおおむね理解を示し、海抜7.5メートルの堤防高とする計画骨子に同意した。
県の担当者は、防潮堤の傾斜を緩やかにして中間に幅20メートルの平らなスペースを設けることや緑化を図る案を説明。背後地を盛り土して市が建設する観光拠点ウエルカムターミナルと一体整備し、全体がなだらかな丘に見えるよう配慮した。
防潮堤計画の一部見直しによって堤防高を7.8メートルから7.5メートルに引き下げることも確認。住民から「前に進むべきだ」と計画骨子を受け入れる意見が出た。
懇談会終了後、引き下げを求めてきた「浦の浜のこれからを考える会」の菅原弘会長(61)は「満足な引き下げ幅ではないが、県や市が工夫した案を作ってくれた。これからも復興のモデルを目指して一緒に考えていきたい」と述べた。
市中心部と大島を結ぶ大島汽船航路の発着所がある浦の浜地区では、防潮堤や県の大島架橋アクセス道路などの事業が重複。考える会は2月に景観保護や協議の場を求める約700人分の署名簿を市に提出し、6月以降、懇談会で5回の協議が重ねられた。
座長の菅沼真澄副市長は「懇談会は一区切りとして計画を進めるが、県も市も住民意見に耳を傾けていく」と語った。