福島と岩手つなぐ 避難者とボランティア交流

東日本大震災の被災者を支援する岩手県紫波町のボランティア団体「虹」のメンバー26人と、東京電力福島第1原発事故で福島県浪江町から福島市に避難した住民らが11日、福島市内であった交流会に参加し、親睦を深めた。
福島大の岩崎由美子教授(地域計画論)とゼミ生が企画。福島市でエゴマ栽培などに挑戦している農業石井絹江さん(63)や、「大堀相馬焼」を復活させた半谷貞辰さん(63)が、避難生活や復興の取り組みを紹介した。
手料理を持ち寄り、昼食を取った後、原発事故で不明者の捜索を断念せざるを得なかった浪江町請戸地区の消防隊の苦悩を描いた紙芝居「無念」を、岡洋子さん(55)が上演した。
「虹」は、津波で内陸に避難した被災者をサポートしている。メンバーで、岩手県大槌町の自宅を流され夫を亡くした菊池鏡子さん(68)は「福島にも苦難を味わった仲間がいる。環境は違っても手を携えて前に進みたい」と語った。
石井さんは「福島と岩手の懸け橋ができた。今後も知らないことを伝え合い、双方で交流の輪が広がればうれしい」と喜んだ。