<復興桜>被災地に植樹へ 苗木増産急ピッチ

東日本大震災で被災した宮城県名取市閖上地区で進める「復興桜プロジェクト」の一環で、貞山運河沿いに植える桜の苗木を増産する接ぎ木作業が行われている。苗木は管理され、来年3月以降に植樹する計画だ。
プロジェクトは市観光物産協会が手掛ける。協会から作業を委託された農業生産法人耕谷アグリサービスでは、従業員の佐藤清康さん(36)らが同市下増田の 畑2アールで接ぎ木を実施。台木約500本のうち、昨年秋の芽接ぎが不調に終わった約150本にソメイヨシノの枝を差し、テープで固定していった。
台木は仙台空港近くで津波に耐えたオオシマザクラで、種を採取して2014年6月から育ててきた。接ぎ木に用いたのは閖上地区のソメイヨシノで、ことし3月に枝を取り、冷蔵庫で保管していた。
耕谷アグリサービスの佐藤克行代表は「植樹する時まで、しっかり管理していきたい。将来、立派な桜並木になることを願っている」と話した。
植樹する桜の苗木は耕谷アグリサービス以外でも育てている。閖上地区の貞山運河護岸復旧工事が終わる来年3月から植え始める計画となっている。