大物芸人が続々とネット参入する背景

明石家さんま(62)がNetflixのドラマ「Jimmy ~アホみたいなホンマの話 ~」の企画・プロデュースを手掛けるにあたり、8月27日公開となった同配信サービスのCMに出演し「民放さんより良い制作費」「地上波が苦しくなってきている」などと、参加の経緯を説明。大物タレントの衝撃的な発言に、テレビ業界内外に波紋が広がっている。

「さんまはNetflixのオリジナルドラマとして、ジミー大西との15年にわたるエピソードを描くドラマを作っていました。2017年夏に世界190カ国での同時配信を予定していたのですが、さんま役の小出恵介が無期限活動停止となり延期され、インタビューが先行で公開されることになりました」(週刊誌記者)

CMは「人間、明石家さんま。」と銘打ち、同社の掲げる「あなたがまだ観たことないものを。」というテーマをさんまがテレビでは見られない”素”で話している。その中でさんまは「地上波が苦しくなってきているのも事実。NetflixのCMしてるのは微妙。ホンマはライバルやから」としながらも、「正直いって民放さんよりも良い製作費」を出してもらったこと、「民放に企画書を出していたらどうやったやろ」という企画を自由にやれる素晴らしさを語っている。

テレビ界の超大物の降臨に、SNSなどでは「ネットで見るさんまは新鮮」「やっと大物タレントが降りてきた」「テレビ終わった」などと話題となっている。ネットに縁のなさそうなさんまの緊急参戦の背景を芸能プロダクション関係者はこう解説する。

「さんまのネット進出の裏にはダウンタウン・松本人志(53)がamazon Primeビデオで『ドキュメンタル』を配信して成功した影響が大きい。また、ビートたけし(70)も4月29日に『ニコニコ超会議』へ登壇するなど大物タレントのネット参戦のインパクトはいまが旬だと考えたのでは。テレビの使い回しではなく、ネット用に作られたオリジナルコンテンツは視聴数も非常に伸びやすく、配信側としても利益面では十分にペイする。吉本は他にも今田耕司(51)と東野幸治(50)の『今田×東野のカリギュラ』も制作するなど、大物を惜しみなくネットコンテンツに投入しています」

同CMのさんまはテレビ界のライバルメディアへの出演に非常に心苦しそうである。だが、彼の言うように「ギャラ」が地上波よりも良いとすれば、今後は堰を切ったように、テレビの大物もネットで番組を持ち始めだろう。もはやテレビは、上原多香子(34)の報道タブーや大手芸能事務所との関係に忖度をはかっている場合ではないはずだが。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。