高齢運転死亡事故、増加傾向=85歳以上は4倍―警察庁

神奈川県茅ケ崎市で4人が死傷した事故で、車を運転していたのは90歳の女性だった。

政府は認知症対策の強化など高齢運転者の事故対策を進めているが、昨年の80歳以上による死亡事故は235件と前年からわずかに減ったものの、全体の7.2%を占め、増加傾向は依然続いている。

警察庁によると、昨年の死亡事故について、ドライバーの年齢層別に免許保有者10万人当たりの件数を調べたところ、75歳未満の平均が3.7件だったのに対し、75~79歳は5.7件で約1.5倍、80~84歳は9.2件と約2.5倍だった。85歳以上は14.6件で、4倍近くに達した。

政府は昨年、80歳以上のドライバーによる事故の死者数を2020年までに200人以下とする数値目標を設定。警察庁も80歳以上の実車試験の導入などを検討しているほか、高齢運転者に対する運転適性相談の強化や、運転免許証を自主返納しやすい環境整備を推進している。

今年1~4月の80歳以上の免許の自主返納は、過去最多だった昨年の同時期から約7000人増え、6万3696人(暫定値)に上っている。