宮城県被害8兆円超す 5日現在、自動車分など追加

 宮城県は12日、東日本大震災による県内の被害総額(推計)が5日現在、8兆4130億円に達したことを明らかにした。10月20日の前回発表から1兆1130億円増加し、8兆円を突破した。
 自動車と漁船以外の船舶の被害額2278億円が新たに追加された。自動車被害は8万6000台、1930億円。プレジャーボートなど船舶被害は7300隻、348億9000万円だった。
 民間住宅の被害額も9441億円増えた。仙台市と石巻市を中心に全壊が6600棟、半壊が3万6200棟、一部損壊が3万3300棟それぞれ増加し、被害額は4兆6827億円に達した。
 分野別の被害額は農林水産関係が1兆2286億円、公共土木施設が1兆385億円、文教施設が1960億円、ライフライン施設が1667億円となっている。
 鉄道の一部や民間住宅の被害調査が継続中で、被害総額はさらに膨らむ見通し。公共土木施設の災害査定が年内に終了することから、県は来年3月をめどに最終的な被害額をまとめる方針。

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Posted by takahashi