人口の92%「大気汚染」下に=中国や南アジア深刻―WHO

【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)は27日、103カ国、約3000都市の大気汚染状況の調査結果や関連情報の分析を基に、微小粒子状物質「PM2.5」などがWHOの基準値を超える地域の人口が、世界全体の92%に上ると明らかにした。

特に中国や南アジア、中東で深刻。WHOはPM2.5について大気1立方メートル当たり年平均10マイクログラムの環境基準を設けているが、インドのデリーは122マイクログラム、北京は85マイクログラムに達した。日本は東京が15マイクログラム、大阪が17マイクログラムだった。

また、WHOによると、大気汚染が原因の呼吸器疾患などにより、毎年約300万人が主に中低所得国で死亡。WHO高官は「大気汚染は女性や子供、高齢者の健康を損ない続けている」と述べ、各国に対策を訴えた。

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Posted by takahashi