「移住したい都道府県」長野県が11年連続トップに 「田舎暮らしの本」ランキング

移住希望者向け月刊誌「田舎暮らしの本」(宝島社)の最新号(2月号)で、読者アンケートによる「移住したい都道府県ランキング」の総合1位に長野県が11年連続で輝いた。

阿部守一知事は「この優位性を活かして人口の社会減を増加に転じさせたい。長野県に住み続ける人はもとより、移り来る人にとっても幸せな信州となるよう努力する」とコメントした。

アンケートは昨年1年間に返信のあった読者はがきの回答結果を集計した。長野県地域振興課楽園信州・移住推進室によると、回答者のエリア別ランキングでも前年まで首都圏の1位は千葉県だったが、今年版で長野県が千葉県を抜いてトップになった。原克彦課長補佐は「ふるさと回帰支援センターなど都内で行う移住セミナーの取り組みが田舎暮らしにあこがれる人たちの心に届いたのだろう」と“勝因”を分析する。

近畿圏の集計でも長野県は3位となり、初のベスト3入りを果たした。同県は昨年から大阪、名古屋両市に選任の移住相談員を置くなど受け入れ態勢を強化しており、こうした努力が実を結んだ形だ。

県や市町村がサポートした長野県内への移住者数は年々増加している。昨年度は927人の実績があり、今年度上半期でも463人が転入した。原課長補佐は「三大都市圏からの交通利便性が良く、移住を考える人にとって長野県は最も現実的な移住先となっているのではないか」と話している。