人口:秋田県、月内にも100万人割れも

秋田県がまとめた3月1日時点の県人口は100万4310人で、前月から1057人減少した。例年、3月は進学や就職を機に転出する人が多いため、今月中に100万人を割り込む可能性がある。

県調査統計課によると、2月の出生者数は431人(男217人、女214人)、死亡者数は1224人(男573人、女651人)だった。出生者数から死亡者数を差し引いた「自然動態」はマイナス793人だった。

一方、転入は685人(男399人、女286人)、転出は949人(男494人、女455人)で、転入者数から転出者数を差し引いた「社会動態」はマイナス264人だった。

同課によると、3月は転出者が最多で、昨年の社会動態はマイナス3791人。自然動態を加えると、1カ月で4561人減っていた。前年と同じ減少幅だった場合、4月1日時点の県人口が100万人を割り込むことになる。

県人口は1956年の135万人をピークに減少。100万人を下回れば、30年以来、87年ぶり。国立社会保障・人口問題研究所によると、2025年に90万人、40年には70万人を下回る見通し。

人口減対策を担当する県総合政策課の鶴田嘉裕課長は「人口減少をすぐに止めることは難しいが、今後も県の戦略に沿って対策を進めたい」と話している。【川村咲平】