母親の竜子さんによりますと、皓平さんは高熱が出てインフルエンザと診断され、病院から帰ってきたあと、抗ウイルス薬の「タミフル」を服用し1人で自分の部屋で休んでいました。
母親の竜子さんは別の部屋にいて、玄関のドアが開く音がしたため皓平さんの部屋を見に行きましたが姿はなく、外に出て初めて転落したことに気づいたということです。
皓平さんは、はだしで玄関を出て行き、10メートルほど通路を進んだあとに、高さ1メートル20センチの手すりを乗り越えて転落したと見られています。
皓平さんは中学校で野球部に所属し、明るい性格で友達も多く、母親の竜子さんは自分の意思で飛び降りたとは絶対に考えられないとしています。
竜子さんは当時、インフルエンザの患者が異常行動を起こすことがあることを全く知りませんでした。竜子さんは「異常行動のことを知っていればひとりぼっちにさせなかったと思います。息子の大切な命が犠牲になったのにもかかわらず、毎年、同じような被害が出ていることはとてもつらい」と話しています。