お金持ちは実はこんな「出費」を節約している

お金持ちが買わないものとは?逆によく買うものとは?

お金持ちが節約している出費とは何でしょうか? もちろん志向やライフスタイルによって人それぞれではありますが、多く見られる傾向ということでご紹介します。

本人たちに節約しているという意識はないのかもしれませんが、観察していて気付くのは、「あまり衣料品を買っていない」ということです。着ているものがあまり変わらず、以前見たことがあるというケースが多いのです。しかし上質な服であることは素人目にもわかる。

おそらく彼らは、流行などには左右されず、自分で良いと認めた服を大切に扱い長く使うという習慣があるのだと思います。それは靴やカバン、財布や名刺入れなど、細かい小物などにも見られます。「お金持ちはあまりお金を使わない」と言われることがあるのは、「良いものを長く使う」から買い替える必要がないからなのでしょう。

また、出費のウエイトが大きく変化する項目に、外食費が挙げられます。お金持ちになるような人は、人と会う頻度が高いことに加え、家事の時間を節約するためにも外食の割合が高いのが一般的です。私の周りでも、結婚していてもほぼ毎日外食という高所得カップルはたくさんいます。

しかし子どもができると一変し、ほぼ「おうちごはん」となります。人をもてなすときも、ホームパーティーだったりします。それはやはり、子どものしつけや教育、安定した情緒の発達のためには、家族で食事をすることが大切であると認識しているからなのかもしれません。

反対に、「よく買い替えるなあ」という印象が強いものといえば、「車」です。だいたい高級車なのですが、それほど古くもなく状態も良いのに、数年ごとに新車に買い替えている人が散見されます。おそらくこれは税金がらみなのだと思います。

事業用車両の法定耐用年数は6年ですから、7年目からは減価償却費が計上できなくなる。そこで新車に買い替えればまた6年間は経費計上でき、節税に貢献するというわけです。

もっと戦略的な人は、一括償却できる4年落ちの中古車を選んだり、車の売却益との差額を計算しながらもっと頻繁に買い替えを繰り返していたりもします。