銀行業界の年収ランキング2018

業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は9月27日、「銀行業界の年収ランキング」を発表した。

本ランキングは、「キャリコネ」のユーザーが投稿した情報をもとに、平均年収が高い銀行業界に属する企業をまとめた。【参照元:キャリコネ】

三菱UFJ信託「30歳で1000万円も。20時半以降の残業は一切禁止」

1位:新生銀行(平均年収710万円)
~独自サービスで差別化。モチベーションを高める納得度の高い報酬体系~

ITなどを活用した付加価値の高いリテールビジネスに定評のある「新生銀行」。「Tポイントプログラム」や「ハッピーバースデー円定期預金」など独自のサービスを多く展開している。

透明性や納得度の高い人事制度づくりに取り組み続けており、2015年にも役割期待・キャリア形成に応じた報酬体系に改定。「フリンジ・ベネフィット」(通常の給与以外の経済的利益)の提供にも力を入れている。口コミでは

「報酬は良いほうであると思う。不満を持っている人は見たことがない。30代のうちに1000万円近くもらえるのはかなり恵まれていた」(金融システム開発/20代後半男性/年収950万円)

などの声が寄せられた。

2位:三菱UFJ信託銀行(平均年収694万円)
~金融No.1の三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下~

グループ内の組織再編で信託事業に特化する方針となった「三菱UFJ信託銀行」。成果を反映するため、給与体系面では職務給・職能給をともに導入している。

「本邦銀行のなかではトップレベルの処遇であり、報酬については満足いく水準といえる」(トレーダー/20代前半男性/年収800万円)

「給与水準は非常に高い。30歳で900万円~になり、1000万円も残業代次第ではあり得ます。ただし、今は20時半以降の残業は一切禁止です(※2016年度に関する投稿)」(法人営業/30代前半男性/年収900万円)

などの口コミが見られた。

3位:三井住友信託銀行(平均年収592万円)
~国内最大の信託銀行。賞与にはグループ全体・個人の業績ともに反映~

資産運用残高では国内金融トップ。企業年金受託残高などでも信託銀行トップを誇る「三井住友信託銀行」。「本人参加型」を掲げて社員一人ひとりの納得感を高める評価制度に力を入れている。

「報酬についての満足度は高かったです。新卒の場合はその経験年数によって、順当に上がっていきます。昇給時にはその時点で必要な資格試験のポイントが設定されています」(財務/30代前半男性/年収1000万円)

「入社10年前後までは年功序列の賃金体系となっているが、その後は役職や業績により大きく差がつく。賞与査定は妥当である」(コンサルティング営業/30代前半男性/年収850万円)

などの声が印象的だ。

横浜銀行「順調に行けば30代前半で課長に昇格し、年収は1200~1300万円までいく」

4位:横浜銀行(平均年収561万円)
~国内最大規模の地方銀行。県内企業メーンバンクシェア2割超~

帝国データバンク「神奈川県下メーンバンク調査(2017年)」によれば、「横浜銀行」は神奈川県内で約2割の企業がメーンバンクと回答しており、メガバンクを抑えて6年連続シェアを拡大している。

「順調に行けば30代前半で課長に昇格し、年収は1200~1300万円までいく。他業種と比較すれば十分に高い。融資決裁権限のある支店の支店長だと1400万円程度」(法人営業/40代前半男性/年収1300万円)

と満足する口コミが見られた。神奈川県内4か所に独身寮を完備し、持家取得までの中継ぎ住宅を貸与する制度もあるなど、住宅費の負担を軽減する取り組みも行っている。

5位:三井住友銀行(平均年収558万円)
~意欲やチームへのサポートに対しても評価する人事制度~

近年、海外収益比率で高い伸び率を見せている「三井住友銀行」。人事評価においては「貢献評価制度」を取り入れ、成果だけではなく、意欲や指導、サポート等に対する評価も行っている。

「個人評価に加え、所属部署に関する評価の2本立てであり、透明性の高い評価体系であると思います。賃金テーブルは明確にされており、いつどのくらいもらえるかがイメージしやすく、生活設計は立てやすいと思います。またベース金額は高く、同年代に比べても、業務時間の割に多いと思います」(法人営業/20代後半男性/年収600万円)

といった声も。月額5万円を上限とした託児補給金制度など、育児の経済的負担を支援する制度も充実させている。

6位:みずほ銀行(平均年収553万円)

「メガバンクの1社であるため給与水準はかなり高い。福利厚生もかなり充実しており、ホテルやゴルフなどを格安で利用することができる。男性の新入社員は地方配属になると原則全寮制なので食費や生活費もかなり安く抑えられる」(代理店営業/20代前半男性/年収500万円)

7位:三菱UFJ銀行(平均年収552万円)

「20代、30代は世の中一般的な平均給与額から考えると相当恵まれている。福利厚生も社宅補助等含めれば実質収入は相当な金額。査定制度は年1回期初に目標を設定する面談があり、1年経過後に査定面談がある」(法人営業/30代前半男性/年収1100万円)

8位:静岡銀行(平均年収514万円)

「非常に満足いく額だと思われる。地方都市でこの水準を頂けるのはごくごく限られた会社のみ。そのぶん激務には変わりないが。プライドをもって日々チャレンジ精神にてぶつかってゆくタフな心意気があれば、納得いくレベルではないだろうか」(法人営業/20代前半男性/年収500万円)

9位:千葉銀行(平均年収508万円)

「お給料は千葉県内の銀行のなかでも高水準であり、県内のシェアも1位だけあって、従業員も多くそれなりに分業ができております。就業時間も8時前程度で、以前に比べれば短くなっております(※2015年度に関する投稿)」(ルートセールス/20代後半男性/年収420万円)

10位:りそな銀行(平均年収499万円)

「仕事のボリュームに対して給与水準は高い。それなりに忙しくプレッシャーやストレスもあるが、なんだかんだで20時ごろに退社できるし、休日出勤も多くない環境でこれだけもらえれば御の字との印象」(法人営業/20代後半男性/年収610万円)