石巻線、震災越え100年 27、28日に記念行事

 JR東日本仙台支社は、石巻線が28日に開業100周年を迎えるのに合わせ記念行事を行う。1912年に小牛田-石巻間(27.9キロ)で始まり、37年に女川まで延長されて現在の44.9キロとなった。内陸と沿岸をつなぐ県北地域の足の節目を、記念の列車運行や入場券発売などで祝う。
 記念列車「100周年号」は27、28の両日、仙台-石巻間を石巻線と東北線を使い、小牛田経由で1日1往復する。全席指定。トロッコ風の気動車2両で運行する。
 下りは午前9時13分仙台発、上りは午後2時25分石巻発。途中の小牛田駅では停車中に和太鼓が披露され、涌谷駅では一日駅長を務める地元中学生が出発を合図する。
 石巻駅では28日に記念式典を行う。駅構内にはJRの制服を着て、記念撮影できるコーナーも設ける。記念入場券は27日午前9時に小牛田、石巻両駅で発売する。
 12月22、23日には小牛田-石巻間で、C11形の蒸気機関車がけん引する「SL石巻線100周年号」を運行する予定。
 石巻線は1912年10月28日、仙北軽便鉄道として開業。19年に国有化された。東日本大震災では全線不通となり、現在も渡波-女川間で運休が続く。このうち渡波-浦宿間は2013年度初めの復旧を目指している。

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Posted by takahashi