災害公営住宅2000戸整備 気仙沼市方針市

 宮城県気仙沼市は31日、東日本大震災で住宅を失った被災者が入居する災害公営住宅を2000戸、市誘導型防災集団移転の宅地を300区画整備する方針を発表した。
 地区別の公営住宅戸数は市街地が南気仙沼(320戸)や鹿折(285戸)など7地区で1295戸、郊外部は牧沢(200戸)や面瀬(150戸)など12地区で705戸を整備する。
 構造は市街地が鉄筋の集合住宅タイプ、郊外部は木造の一戸建てか長屋住宅タイプになる。着手が最も早い南気仙沼小跡地(160戸)は、2015年1月にも入居が始まる。予定を上回る希望が集まった地区では、周辺に住んでいた人や障害者を優先して入居させる。
 市誘導型集団移転は松岩(120区画)や面瀬(85区画)など5地区で宅地を整備する。九条(25区画)の15年3月が最も早い完成になる。
 公営住宅はこれまで概算で2200戸と設定していたが、市が今夏に実施した意向調査を踏まえて算出。来年1月末にも集団移転区画とともに仮申し込みを受け付ける。
 菅原茂市長は「災害公営住宅は入居希望者を全員受け入れる戸数を建設する。被災者に住まいの場所を早く決めてもらい、気持ちの安定を図れるようにしたい」と話している。

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Posted by takahashi