スマホがカメラ産業にしたこと
Image: Statistica Chart based on CIPA data カメラ出荷台数の推移
Appleが殺そうとしているものにも名前があがらないのは、もうダメージ・ダンだからなのか…。
日本のオリンパス、カシオ、キヤノン、富士フイルム、ソニー、ニコンなどから成る映像機器工業会(CIPA)が発表した1951年からのカメラ出荷台数の推移をStatistaがグラフにまとめて発表していて、胃にずっしりときました。スマートフォンのカメラがまともに使えるレベルになった辺りを境にカメラは負に転じ、世界カメラ出荷台数は2010年のピークの1億2100万台から2018年には1900万台と、8年で84%も減っているんです…!
内訳を見てみると…
Image: Statistica Chart based on CIPA data
減っているのは主にレンズ一体型カメラ(青)で、レンズ交換式カメラ(赤)だけ見れば安定期で、底を打った感があります。
LensVidが同じCIPAデータをもとにまとめた動画を見ると、カメラは2018年製造台数が前年から24%減っているのに売上は同4.5%減で、そんなに減ってないことがわかります。レンズにいたっては世界の製造数が前年から7%減っているのに売上はむしろ5%増えているのだそうな。コンパクトカメラの基礎体力が減ったぶんをどこかで取り返さないと明日はないですもんね…。高級化トレンドは続きそうです。
「間に合う」レベルのカメラはスマホに駆逐されてしまいましたが、写真はいま空前のブームで、Infotrendsの2017年の推計によると、人類75億人が年間1人平均160枚も撮りまくってる計算。85%はスマホで、デジカメは10.3%ほどしか食い込めていないという推計でしたけどね…。
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8年でこんなに変わっちゃうなんて、怖い…。