エフエム東京、赤字83億円 V―Low放送から撤退

エフエム東京は8日、業績不振のためV―Lowマルチメディア放送事業「i―dio(アイディオ)」からの撤退を表明した。同時に発表した2019年3月期連結決算も事業失敗が響き純損益が83億円の赤字(前期は3億円の黒字)に転落。同社を軸に展開した事業は事実上終了する。

 記者会見した黒坂修社長は「財務的な限界を迎え、これ以上の投融資は不可能となった」と述べた。赤字転落は08年以来11年ぶり。撤退に伴い特別損失を67億円計上した。売上高は前期比1.6%減の181億円。黒坂氏は「資金繰りは全く問題ない」と説明した。