俳優・沢尻エリカ容疑者を逮捕、麻薬取締法違反の疑い

警視庁は16日、俳優の沢尻エリカ容疑者(33)を合成麻薬MDMAを所持していたとして麻薬取締法違反の容疑で緊急逮捕した。

【速報】俳優の沢尻エリカ容疑者を麻薬取締法違反で逮捕

 捜査関係者によると、警視庁の捜査員が沢尻容疑者の自宅である東京目黒区のマンションで持ち物検査をしたところ、MDMAを所持していたことから、午後1時頃に逮捕に至ったという。

女優の沢尻エリカ容疑者(33)が合成麻薬MDMAを所持したとして、麻薬取締法違反の疑いで警視庁組織犯罪対策課に逮捕されたことが16日、分かった。

【写真】9月には大胆なミニドレスで映画イベントに登場した沢尻エリカ

 沢尻は来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(1月5日スタート、日曜後8・00)に斎藤道三(本木雅弘)の娘・帰蝶(濃姫)(のちの織田信長の正妻)役でレギュラー出演。初回から登場。NHKは対応を迫られることになる。

 沢尻は大河初出演。今年3月の会見で感極まった表情でマイクを握ると「12歳で芸能界に入って、多くのことを経験させていただいて、たくさん失敗もして、挫折もして、ここまでやって来ることができました」と目が潤み「自分が持っているものすべてをこの作品に捧げたい。沢尻エリカの集大成をここで見せたい」と意気込んでいた。

 今年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」も、俳優のピエール瀧(52)が3月に逮捕。麻薬取締法違反の罪に問われ、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の有罪判決。三宅弘城(51)を代役に立て、撮り直しを迫られた。大河ドラマは再び受難となった。

 沢尻容疑者をめぐっては、求人検索エンジン「Indeed(インディード)」のCM新バージョンが前日の15日から放送開始されたばかりだった。

 沢尻容疑者は06年に映画「パッチギ!」で日本アカデミー賞新人俳優賞、13年には「ヘルタースケルター」で優秀主演女優賞を受賞。もともと演技力には定評があった。ただ、07年に出演した映画の舞台あいさつの際に自身の言動でトラブルを起こしてから、プライベートでの結婚、離婚時の騒動も重なり、表舞台から遠ざかった時期もあった。

 15年に3年ぶりの映画「新宿スワン」で風俗嬢を演じ、17年には日テレ系「母になる」で母親役と幅広い役柄をこなし、昨年は主演含む映画4本が公開されるなど数々の作品から引っ張りだこ人気女優の地位を取り戻した。今年は映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」(蜷川実花監督)、来年には「麒麟がくる」で初のNHK大河ドラマ出演を控えていた。

 大河の発表会見では「12歳で芸能界に入って、ガムシャラに生きてきた。たくさん失敗したし、挫折もして、ここまで来ることができた。沢尻エリカの集大成だと思っています」と涙ながらに語った。