「極小120mLのボトル」が大ヒット 累計100万本を出荷する勢い

 日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2019年ヒット商品ベスト30」28位に「ポケトル」が選ばれた。120mLという超ミニサイズのマグボトルが累計100万本を出荷の勢い。「少ないのがちょうどいい!」と感じた女性の支持を得た。

【関連画像】カラバリはピンクやブラックなど計6色。複数本を購入し、気分によって使い分ける人もいるという

●120mLの超ミニサイズに女性が共感 極小容量のボトルが謎のブレイク中

 水筒市場で、これまでありそうで無かった超小型のステンレスボトルが快走中だ。

「ポケトル」は、保温・保冷機能を持ちながらも120mLという驚きの小容量。オロナミンCと同じ量で男性目線ではいかにも少なく感じるが、この容量を「ちょうどいい!」と感じる多くの女性の支持を得た。「特に40代以上の女性はそもそも量を飲まなくなる傾向があり、余らせてしまった飲料をもったいないと感じている人が多かった」(販売元のDESIGN WORKS ANCIENT)。

 高さ14cmでポケットやかばんの隙間に入れられるのが特徴。ペットの散歩やウオーキングなどのちょっとした外出に向き、折しも女性に広まりつつあるミニバッグ化もヒットを後押しした。2018年11月末からの累計販売台数は78万本。19年内には100万本に到達する勢いだ。ロフトによると「コーヒーとお茶など、異なる飲料を入れた2本を持ち歩く人もいる」という。

 今後はスープ用ミニボトルや180mLサイズなどバリエーションを拡充。飲料を1杯ずつ持ち運ぶという新たな文化を創出した。