また玉川徹が嘘を言っているby小林よしのり氏

羽鳥モーニングショーで日韓問題をやっていたが、玉川や青木が完全に間違っている。
絵に描いたような自虐史観で、日本と韓国が戦争したと思っているらしく、謝罪し続けるべき、譲歩するべきという主張が全然変わらない。
わしの意見を検討しようとしないし、勉強する気がないらしい。

またドイツとポーランドの例を出していたから、また同じことを書いておこう。

ドイツのポーランド侵攻でドイツ大統領が謝罪をした、ドイツはずっと謝罪を続けているのだから、日本も韓国にずっと謝罪し続ければいいと玉川徹は言う。

ドイツはポーランドに「軍事侵攻」という手段で侵略したのだが、日本は韓国を「併合」したのであって、当時の韓国内からもそれを望む勢力がいたのであり、国際法では合法であった。
当時は諸外国もこの日韓併合に賛成しているのだ!

ドイツはナチスのユダヤ人虐殺の非を認めて謝罪をしているが、戦争に関しては謝罪や賠償はしていない。
だから今頃になって、ポーランドが戦争の賠償を要求しているのであり、ドイツはそれに応じはしない。

日本は韓国と戦争をしていないから、そもそも韓国は「戦勝国」でもないし、日本に「賠償請求」はできない。

それでも日本は「請求権」という名目で8億ドル、当時の韓国の国家予算の2.3倍の金額を払っている。
「漢江の奇跡」は韓国政府がこれを個人賠償に当てず、インフラ整備に使ってしまったから、今の個人補償の問題が顕在化したのだ。
個人補償はあるのだが、それは韓国政府に求めるべきなのである。

こういう歴史認識を、青木・玉川は「歴史修正主義」と思い込んでいる。
青木・玉川こそ「歴史ねつ造主義」なのだが、もはやイデオロギー化していて、真実から目を背けたいらしい。

玉川は必ず、自動車が売れなくなった、九州では観光産業が打撃だとカネの問題を持ち出す。
だが、カネのために「国際法」「国際条約」を崩壊させていいというのは、平和主義に反している!
世界を「法」の支配のもとに置いて、「感情」で国際関係を歪めるのを止めようというのが「国際法」の理念だ。

玉川徹は「国際条約」なんか知ったこっちゃない、「感情」を「条約」より上位に置こう。
「国際法」なんか無視して、その時々の韓国の「感情」に応じて譲歩し、謝罪を繰り返そうと言っている。
これは法の精神を蔑ろにする野蛮な意見だ。
戦争を誘発する恐れがあるので、危険思想なのだ!

羽鳥モーニングショーで日韓関係を扱うのは止めてほしい。
基本的な知識が圧倒的に不足していて、国民にウソを教えている。