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宮城のコメ、首都圏制覇へ一歩 「だて正夢」本格デビュー2年目

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 2018年10月に本格デビューした宮城県産ブランド米「だて正夢」が、首都圏での知名度をじわりと広げている。19年産は前年に比べて生産量が倍増となったため、流通量も大幅に拡大。県は仙台藩祖・伊達政宗を連想させるネーミングと豊かなうま味、もちもちの食感を発信し、高価格帯米としての定着を狙う。
(東京支社・橋本智子)

 東京・銀座の銀座三越地下食料品売り場。コメ販売コーナーに18年秋、だて正夢が加わった。山形県産つや姫、新潟県産コシヒカリなど全国の高級銘柄約20種と共に並ぶ。平均価格は1キロ当たり約1000円。一般的な銘柄の約2倍だ。
 販売を手掛ける山田屋本店(東京都調布市)営業企画室の秋沢毬衣(まりえ)さん(30)は「だて正夢はもち米のように強い粘りが特長。好みにピタリとはまって、ファンになる人たちが現れ始めている。個性的な食感を強調した宣伝を打つことが重要だ」と評価する。
 宮城県東京事務所は豊島区役所4階のレストラン「Caf〓ふれあい」で毎年12月、だて正夢と県産食材を使ったランチを提供する宮城米イベントを開催する。
 料理長兼店長の斉藤健さん(39)は「甘味がしっかりしたコメで洋食に合う」と絶賛。昨年12月9~15日、炊きたてのご飯とともにサーモンのムニエルやメンチカツを出した。「コメがおいしいと口コミで広がり、来店客が前年を大幅に上回った」と手応えを語る。
 県や全農県本部によると、18年産はプレミアム感を重視して生産量を1500トンにとどめたが、19年産は3100トンに増やした。
 東京・東池袋の県アンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」店長の大蔵国孝さん(42)は「18年産は入荷した600キロが12月中に完売してしまい、PRし切れなかった」と振り返る。
 19年産の売れ行きは18年産をやや上回るペース。「まだ入荷が見込める。だて正夢を通年で積極的にアピールしたい」と力を込める。
 ネーミングへの反応も上々だ。昨年12月下旬に来店した都内の主婦和田恵(あや)さん(26)は「ブランド名から産地が思い浮かぶのは秋田のあきたこまちくらいだったが、言葉の響きが伊達政宗に似ていて、宮城だとピンときた。どんな味か気になる」と笑顔で話した。
 県はJR東日本と連携し、18年産に続いて19年産を東北新幹線の最上級車両「グランクラス」で提供するなどし、ブランドイメージを高める戦略を展開する。県みやぎ米推進課は「20年産はさらに作付けを広げる。首都圏での浸透を目指したい」と意気込む。