「住みたい田舎」大分勢が首位独占 子育て支援に高評価

移住生活を紹介する宝島社の「田舎暮らしの本」2月号で発表された「2020年版 住みたい田舎ベストランキング」で、人口10万人未満の自治体が対象の全4部門のうち、大分県豊後高田市が「総合」と「子育て世代」の両部門で、同県臼杵市が「若者世代」と「シニア世代」の2部門で1位となり、大分勢が首位を独占した。両市とも手厚い子育て支援策などが評価された。

 ランキングは、宝島社が移住定住に積極的な全国629市町村に医療、子育て、就労支援など230項目のアンケートを実施。田舎暮らしの魅力を数値化し、毎年発表している。

 豊後高田市の総合1位は2年連続で、2020年版はシニア世代でも2位にランキング。臼杵市は若者で3年連続、シニアで2年連続のトップ。20年版では子育て世代でも2位に入った。ほかの九州関係では、人口10万人以上の自治体が対象の子育て世代で北九州市が2位、宮崎県延岡市が3位。シニア世代で北九州市が3位となった。

 豊後高田市は0〜5歳の保育料、中学生までの給食費、高校生までの医療費をいずれも無償化。住宅新築や引っ越しの支援金などのサポートが充実している。臼杵市は19年度、妊産婦を対象に医療費の自己負担額の助成を始めた。

 豊後高田市地域活力創造課は「今後もきめ細かい支援策を続け、住みたいと思ってもらえるまちづくりを進めていく」と話した。