致死率SARSより低い2% 軽症8割、WHO見解

【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は17日の記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎は「重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)ほど致命的ではないとみられる」と述べ、致死率は比較的低いとの見解を示した。

【写真】経済損失はSARS以上か

 テドロス氏によると中国が17日に感染者約4万4千人分の詳細なデータを提供した。約8割が軽症で、約14%は肺炎や息切れが起きる重症に。約5%が呼吸困難や多臓器不全を起こし重体となり、致死率は約2%。子どもが感染した例は比較的少ない。

 コロナウイルスが原因のMERSは致死率が3割以上、SARSは約1割とされる。