発熱後も出勤、試験官務める 千葉・教諭感染 市立校全教職員の発熱状況調査へ

千葉市は22日、花見川区にある市立中学校の60代女性教諭が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。教諭は12日に発熱を訴え、19日まで勤務していた。市と市教委は勤務先の学校を消毒し、3連休明けの25、26両日を休校にする。学校の生徒、保護者には不要不急の外出を控えるよう一斉メールで連絡した。

<ニュースの一報>千葉市立中の60代女性教員感染 25、26日休校

 市などによると、教諭は12日に発熱や吐き気の症状を訴え、千葉県内の医療機関を受診し、風邪と診断された。熱が下がらず、19日に学校を早退して再び受診し、入院した。21日、検査結果で陽性と診断された。体調は安定しているという。

 担任のクラスはなく、2年生の国語の授業を受け持っていた。13、14両日に校内試験の試験官を務め、17日以降も試験結果の返却などのため出勤していた。学校は当面の間、すべての部活動と対外遠征試合を中止する。

 市教委は今後、経緯などについて保護者にメールで説明し、説明資料を郵送する。また、市立学校全教職員の過去の発熱状況を調査し、結果によって学級閉鎖や休校などの措置を検討する。【加藤昌平】