感染者受け入れ、宮城県内3医療施設を追加 新型肺炎

新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の感染拡大を受け、宮城県内では感染者の受け入れが感染症指定医療機関7カ所に加え、一般の3医療機関でも可能になった。25日にあった定例記者会見で、村井嘉浩知事が明らかにした。

 県は今月中旬に各医療機関へ打診。感染者を受け入れる場合、動線が他の患者と分けられ、診察時間を考慮した対応が可能な3医療機関が了解した。医療機関名は公表されていない。空気が外部に漏れるのを防ぐ簡易装置の整備も進める。
 ウイルスを高精度で検出できる検査は現在、県保健環境センター(宮城野区)と仙台市衛生研究所(若林区)で進めているが、新たに県医師会健康センター(宮城野区)で可能になるとの見通しを示した。3月初旬にも窓口を開く方針。
 近く国から届く試薬を使い、検査開始に向けた準備作業を進める。対応可能な件数がどの程度増えるかは現時点で未定という。
 情報収集や迅速な対応に当たるため、県内7圏域ごとに地方対策本部を設けたことも明らかにした。発足は21日付。各地方振興事務所長が本部長に就いた。
 集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた県内の9人に関して、村井知事は「(全員陰性で)発症の可能性は低いと思うが、健康状態の情報を引き続き収集する」とした。