大阪市立の幼稚園と小中学校、2週間休校 未然に防止へ

大阪市の松井一郎市長は27日に開いた新型コロナウイルスの対策会議で、市立の小中学校と幼稚園をそれぞれ2週間、休校・休園にすると表明した。府内の園児や児童、生徒の感染者は確認されていないが、感染拡大を事前に防ぐのが目的だという。

 期間は2月29日から3月13日まで。対象は幼稚園52園、小学校289校、中学校130校。期間中に予定されている卒業式や卒園式については、参加人数を最小限に抑えたり、時間を短縮したりするなどして実施する。3月13日ごろに状況を見極めたうえで、再開が可能と判断できれば16日から27日まで授業を行う。

 市立高校については、大阪府の対応を準用し、校内に感染者が確認された場合は休校とするという。

 会議に先立って開かれた市議会の本会議で、松井氏は「子どもたちが安全、安心に生活できるよう、感染しない状況を作るのが非常に重要だ」と述べた。

 感染が拡大し続けている北海道は26日、道内の全公立小中学校約1600校を27日から休校とするように市町村の教育委員会に要請した。東京都も都立高校の春休みの前倒しや卒業式の規模縮小を検討している。(笹川翔平、渡辺元史)