宮城・七ヶ浜40代女性が新型コロナ感染 県内2人目、都内から知人訪問

宮城県は26日、同県七ケ浜町に住む会社員の40代女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内での感染者確認は2例目。女性は同日、県内の感染症指定医療機関に入院した。
 県によると、25日に東京都内で感染が確認された知人が2月下旬から今月13日までの間、女性の自宅を複数回訪れていた。東京都は女性を知人の濃厚接触者としている。現段階で女性、知人には他に濃厚接触者は確認されていない。
 女性は21日に37.9度の発熱やせき、倦怠(けんたい)感などの症状が出た。25日に知人が感染したとの連絡が女性にあり、帰国者・接触者外来を受診。県保健環境センターでのPCR検査の結果、26日に陽性と判明した。熱は下がってきており、重症化はしていない。
 女性は1人暮らし。症状が出た後の22、24の両日、町内の店舗で買い物するため自分の車で外出した。いずれもマスクを着用し、店内の滞在時間は5~10分程度だった。発症前2週間の海外渡航歴はない。
 知人は女性宅を訪れる際、都内から東北新幹線を利用していた。JR仙台駅から女性宅までの経路は不明。県は都から情報収集し、経路が分かり次第、公表する方針を示した。
 県内2人目の感染確認を受け、村井嘉浩知事は28、29の両日に都内への不要不急の外出を控えるよう県民に要請した。