「蔓延期近づいている」と専門家 感染経路の不明が増加

東京都で確認された感染者が2日連続で100人を超え、感染経路をたどれない例が増えていることに、専門家も警戒感を強める。

 東京医科大の濱田篤郎教授(渡航医学)は「2週間前に気が緩んだときの感染者を反映しているのではないか。どこまで増えるのか、天井がみえない。最近では感染経路が不明なケースが多く、蔓延(まんえん)期に近づいている」とみる。

 東京だけでなく全国的に感染者数が増え、感染の広がりがおさまる兆しは見えていない。院内感染も相次ぎ、医療崩壊への懸念もぬぐえない。

 濱田さんは「国は早めに緊急事態宣言を出した方がいい。外出をやめさせる強制力はないが、さらに引き締めることで、感染者を減らす効果が見込める。週末の外出自粛だけでなく、平日も外出を最大限控えたほうがいい」と話す。