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トヨタ全車種販売 宮城県内4系列店、外出自粛受け静かに発進

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トヨタ自動車系の販売会社ごとに異なっていた取り扱い車種が撤廃され、5月から全店が全車種を販売できるようになった。新車販売や顧客の開拓に弾みがつくはずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大が需要を直撃。いずれも仙台市に本社を置く宮城県の4社は表だった宣伝を控え、一大改革は静かに発進した。
 全車種販売が始まった8日。県内の各店で目立ったイベントはなく、複数の社が予定したテレビCMなどの広告も見送られた。
 仙台トヨペットは16、17日に開く予定だったPRイベントを中止した。大枝浩行営業企画推進部長兼車両部長は「40台以上を並べ、他メーカーの車に乗る家族連れも大勢呼び込むつもりだった」と残念がる。
 トヨタは高価格帯を扱う「トヨタ店」、大衆車中心の「カローラ店」など四つの販売系列を各地で展開(表)。多くは地場資本が経営し、系列ごとに顧客層のすみ分けを図ってきたが、少子高齢化に伴う国内市場縮小への対応と利便性向上のため、全車種販売への移行を決めた。
 全車種の受注は4月初旬に始まったものの、ちょうど新型コロナの感染拡大が重なった。外出自粛で買い替え意欲は減退し、トヨタカローラ宮城、ネッツトヨタ仙台とも4月の受注は前年割れ。全車種販売の効果は感じられないままだ。
 トヨタ自動車は12日、2021年3月期の営業利益が前年比約8割減との業績予想を公表した。ネッツトヨタ仙台の三浦勇治社長は「自粛と緩和を繰り返し、経済低迷は1年以上続く」と厳しい見通しを示す。
 希望の光はトヨタ東日本(宮城県大衡村)が製造する2月発売の小型車「ヤリス」だ。日本自動車販売協会連合会(東京)がまとめた4月の国内新車販売台数は、全体で約3割落ち込む一方、ヤリスが軽自動車を除く自動車(登録車)で初の首位となった。
 高い安全技術や燃費性能を備えたヤリスは、前身の「ヴィッツ」からネッツ店の専売だった。新たに取り扱うトヨタカローラ宮城の真壁直人営業企画室長は「厳しい状況でも一定の受注を頂いている。安全や安心を求める意識にアプローチしたい」と話す。
 ネッツ仙台の三浦社長は「今後の影響はまだ分からない」としつつ、店舗に最新の整備工場や顧客が使える洗車機の設置を進めてきたことを強調。「何度でも足を運んでもらえる店づくりで差別化していきたい」と意欲を見せる。