新型コロナで「好き/嫌いになった人」アンケートでわかった世間のホンネ

いまだ終息が見えない新型コロナウイルス。ドラマが休止になるなど、芸能界もかつてないピンチになっている。そんな中、余計な言動で反感を買うタレントがいる一方で、今まで以上に評価を上げる人も。アンケートで見えてきた、世間の本音とは……!?

 新型コロナウイルス関連の話題がテレビやネットニュースを独占している昨今。迂闊な言動でバッシングの対象になるタレントがいる一方で、評価を上げるタレントたちも。
 
 そこで週刊女性サイト『週刊女性PRIME』などで“好きになった人”“嫌いになった人”のアンケートを実施。コロナ禍によるストレスや政府への不満などがたまっている人も多いだけに、感謝の声から辛辣な意見まで、さまざまなコメントが届いた。

嫌われがちなあの人が
“好きになった人”にランクイン

 まずは“好きになった人”部門。1位になったのは、3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎でこの世を去った志村けんさん

「志村さんが亡くなったことがきっかけとなり、日本でも新型コロナと真剣に向き合おうという風潮が一般市民に広がるようになったと思います」(21歳/女性)

「国民的な有名人が亡くなったことによって、それまで自粛に対して意識してなかった若い世代の人たちの気持ちが変わったと思います」(50歳/女性)

 3月の3連休には遊園地『としまえん』などが一部営業を再開するなど収束ムードが漂い、外出をする人が増加。そんな矢先に志村さんが亡くなったことで、世間に感染防止の意識が根づいたのは間違いないだろう。
 
 2位は“ステイホーム”を呼びかけるために自身のインスタグラムで新曲『うちで踊ろう』を公開した星野源。

「『うちで踊ろう』に励まされた人がたくさんいると思います」(32歳/女性)

「明るくなる話題を提供してくれた」(36歳/男性)

 公開直後に「誰か、この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」と呼びかけたこともあり、アーティストや芸人、安倍晋三首相まで多くの人がコラボ動画をSNSにアップ。社会現象になった。
 
 3位は、SNSで“#吉村寝ろ”というハッシュタグができるほど、大阪府における新型コロナ対応で陣頭指揮をとり続けている吉村洋文知事がランクイン!

「大阪の長として、政治家としてやるべきことをスピーディーにきちんとやっている。説明もわかりやすく、向かうべき方向性をちゃんと示している。政治家の仕事とは何かをきちんと理解している」(68歳/男性)

「吉村知事は、寝る間も惜しんで事態収束に尽力しているのが手に取るようにわかる。口だけの老害議員と違って、責任感と行動力のある近年では珍しい政治家だと思う」(42歳/男性)

 リーダーシップを発揮した仕事ぶりに、40代以上の男性から多くの支持を集めた。
 
 4位には、椎名林檎率いるバンド『東京事変』が2月末にコンサートを強行開催したことを受けて、自身の無観客のイベントを中止に。そのほかのアーティストにも中止を訴えるツイートをしていたYOSHIKIが。

「アメリカから何度もコンサートの中止を呼びかけていたから」(55歳/女性)

「寄付をすることで、いい影響を与えた」(45歳/男性)

 新型コロナウイルスなどを研究する『国立国際医療研究センター』に1000万円を寄付したことを発表すると、浜崎あゆみも、

《お世話になった、大大大先輩であるYOSHIKIさんに賛同し》
 
 と同額を寄付。GLAYなど、多くのアーティストたちが寄付するきっかけを作った。
 
 いつもなら『嫌いなタレント』ランキング上位常連の坂上忍だが、「緊急事態宣言が解除されるまでのギャラを全額寄付する」と宣言したこともあり、5位に入った。

「お昼の番組で、物怖じせず率直な意見を述べていたから」(22歳/女性)

「国民が思っていることを代表してテレビで発言してくれたから」(24歳/女性)

  と、これまではバッシングの理由に挙げられがちだった厳しいコメントを評価する声も多く見られた。

 コロナにより芸能活動に制限が出ている中、弱り目に祟り目状態になっている人たちも。“嫌いになった”部門で1位になってしまったのは、石田純一だ。緊急事態宣言後の4月10日に仕事のため沖縄を訪問。15日に感染が確認され、1か月間にわたる闘病生活を送ることに……。

「身勝手な行動をしたのにウソをついていたこと。感染は悪ではないが、ステイホームをせずにゴルフ三昧。感染がわかったら仕事で沖縄→ずっとホテル待機と言うなど信用できない」(38歳/女性)

「外出を控えるように言われている中で沖縄に行ってゴルフ。そしてコロナを発症して入院中もテレビに電話出演して、何考えているのかわからない」(47歳/女性)

「まったく反省の気持ちが伝わらないから。ほとぼりが冷めたら、またテレビに出て言いたいことを言うと思うと、腹が立つ」(65歳/女性)

 仕事のために沖縄に行っていたと伝えていたものの、現地でゴルフを楽しんでいたことが発覚。石田が宿泊していた那覇市にある高級ホテルは臨時休業に追い込まれるなど、多大な迷惑をかけたのは間違いないだろう。
 
 2位には「コロナが明けたら美人さんがお嬢(風俗嬢)やります」といった、ラジオでの“女性蔑視発言”で大炎上した岡村隆史が。石田と合わせて総票数の半数以上を獲得するほど、世間の怒りは2人に集中する結果に。

「女性のことをなんだと思っているんだと思いました」(23歳/女性)

「本性が出ただけだと思う。いいイメージを勝手に世間が持っていただけで、もともとその程度の人だったんでしょう」(62歳/男性)

 発言の翌週から2週続けて、相方の矢部浩之がラジオで公開説教をしたこともあり、かなり反省していたように見えた岡村。この失言を機に、卒業した矢部がラジオに復帰するなどナイナイとしては“雨降って地固まる”となっただけに、失った信頼をコンビで取り戻してほしい!

好きと嫌いの両方に
入ったジェジュン

 3位はコメンテーターとして活躍するなど、SNSで政府への意見などを積極的に発信しているラサール石井

「自分の無知を棚に上げて炎上商法をしているほかの著名人の批判ばかりで、何の役にも立たない」(42歳/男性)

「文句を言うのは簡単だから」(53歳/男性)

 厳しい声を上げるその姿勢を称賛する声もあったものの、SNSで意見を言いすぎていることから“ただ文句を言っている”ように見える人も多いようだ。
 
 6位の加藤紗里はもともと炎上系タレントだが、

「“アベノマスク”ナイトブラは……」(27歳/女性)

 感染防止のため、政府から配布された通称“アベノマスク”をナイトブラに改造。それを着用した写真をSNSにアップしてバッシングが。しかし炎上は彼女のお家芸とも言えるだけに、放っておくのがいちばんよいのでは……。

 “嫌いになった”では6位、“好きになった”では9位と、唯一、両方にランクインしたのがジェジュン。

「マスクなどジャパンハートのプロジェクトに参加して寄付をしてくれた。日本が危機に陥っているときに助けてくれる」(20代/女性)

「コロナに感染したというエープリルフールネタはありえない」(50代/女性)

『国立国際医療研究センター』への寄付など継続的な支援活動を行うことを評価する声も。しかし今年の4月1日、インスタグラムに《新型コロナウイルスに感染した》と投稿。志村さんが亡くなった直後ということもあり、心配する声が殺到。ニュースでも大々的に取り上げられたものの、エープリルフールのウソと告白すると物議を醸した。
 
 山田孝之と新田真剣佑も緊急事態宣言中のGW直後に沖縄でバカンスを楽しんでいたことが発覚。集計期間によっては“嫌いになった”部門でランクインしていたかもしれない。人気者でも一気に好感度を失いかねない時期だけに、これまで以上に言動には気をつけてほしいものだ。

メディア関係者が口をそろえる
評価を上げた意外な美女たち

 撮影がストップしたことから、いまだ放送時期が決定しない4月期の連ドラ。そんな中、主演の中村倫也のスケジュールの都合で1月中旬にクランクインしていたことから、第6話まで放送することができたのが『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)。

「第6話は最後の1シーンだけ撮影ができていなかったため、ソーシャルディスタンスを取ったうえでの特殊な方法で撮影しました。真っ黒な背景の中、涙を誘う迫真の演技を見せたヒロインの小芝風花の評価が高まっています」(テレビ誌編集者)
 
 米倉涼子など、人気女優の退社が続くオスカープロモーションに所属しているが、今後は事務所の看板になるのでは? と期待する声も多い

「昨年放送されたNHKドラマ『トクサツガガガ』など、作品に恵まれて、ここ最近評価を上げています。“ゴリ押し”と揶揄されることが多いオスカー所属の女優には珍しく(笑)、実力で評価されているため事務所も最近になって力を入れ始めたようですよ」(制作会社関係者)
 
 おバカキャラがウケ、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)などでブレイクした重盛さと美。5月9日にYouTubeにアップしたラップ動画は、530万回再生を超えるほどの人気に!

「外出自粛が続く中、国内外のラッパーが参加する、ラップ版の『うちで踊ろう』のような企画が流行っているんですよ。重盛さんもコロナへの不満などを綴ったオリジナルラップを披露すると、“可愛い”“想像以上にラップがうまい!”と絶賛の声が相次いでいます。国内での再生回数はぶっちぎりの1位。このチャレンジに最初に挑戦した“インドネシアのラップ王子”こと、リッチ・ブライアンの再生回数を抜くのも間違いないと言われるほど、バズっています。コロナ終息後は音楽関係など、今までとは違う仕事のオファーが舞い込むのでは?」(音楽ライター)

 コロナ禍だからこそ開花した、新たな才能たちに期待! *アンケートは週刊女性PRIMEおよびパイルアップ株式会社で男女640人に調査