石巻・牡鹿ホエールランド22日に再開 地元向けにお披露目

東日本大震災で甚大な被害を受け、22日に再開する宮城県石巻市牡鹿地区の観光施設「おしかホエールランド」で20日、地元関係者向けの内覧会があった。
 施設は鉄骨平屋で延べ床面積約1130平方メートル。総事業費は約6億8170万円で国庫補助金などを充てた。マッコウクジラなどの骨格標本や捕鯨道具、牡鹿地区と捕鯨の歴史を伝えるパネルなどを展示する。
 20日は地元の小学生らが訪れた。山本龍治学芸員(25)がクジラの生態を説明したり、40年以上捕鯨船に乗船した奥海(おくみ)良悦さん(79)=石巻市鮎川浜=が調査捕鯨時に撮った写真を見せたりした。
 鮎川小5年大沢脩生(はるき)君(10)は「クジラにはたくさんの種類があると知った。ホエールランドが鮎川浜に戻ってきてくれてうれしい」と話した。
 ホエールランドは既に開業している観光物産交流施設「cottu(こっつ)」、牡鹿半島ビジターセンターが入る新拠点エリア「ホエールタウンおしか」内に市が整備した。
 今年3月に再建工事を終え、4月末のオープン予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期されていた。