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世界最古級の回転木馬はどこへ? 閉園決定の「としまえん」シンボルにあふれる存続願う声

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東京都練馬区にある遊園地「としまえん」が8月31日で閉園する。ピーク時には約400万人が訪れた人気の遊園地だけに、閉園を惜しむ声が相次いでいる。 それとともに注目を集めているのが、日本最古で世界的に見ても最古級とされるメリーゴーラウンド(回転木馬)が存続できるかどうかについてだ。2010年には日本人の生活に大きな影響を与えたとして「機械遺産」にも認定された貴重な回転木馬はどうなるのだろうか?(共同通信=榎並秀嗣)  ▽1世紀以上前に製作  としまえんは1926年に開園した。遊具施設や複数のプールを備えた大規模遊園地で世界初とされる流れるプールなどがある。2018年度の入場者数は112万人となっている。練馬区の成人式が行われており、桜やあじさいの名所としても知られている。   中でも、同園のシンボルとして多くの人から親しまれているのが、回転木馬「カルーセルエルドラド」だ。  1907年に、ドイツの機械技師ヒューゴー・ハッセによって製造された。ヨーロッパ各地を巡った後、米ニューヨークの遊園地に渡った。ニューヨーク・タイムズが「(遊園地の)王者的存在」と表現するほどニューヨーク市民に愛された。しかし、遊園地が経営難で64年に閉鎖となったため、解体された。としまえん

 69年に倉庫に保管されていた「カルーセルエルドラド」をとしまえんが約1億円で購入。日本に貨物船で運ばれる際には多くの市民が駆けつけて見送ったという。  塗装が剝がれるなどぼろぼろの状態だったため、日本到着後に約2年掛かりで修復。71年4月に、としまえんでの運転を始めた。  ゴンドラや木馬をはじめ、全てが手彫り。木馬は一頭ずつ表情が異なるなど精巧に作られている。また、製造当時全盛だったアールヌーボー様式の豪華な装飾は美術品のようだ。「カルーセルエルドラド」の「カルーセル」は回転木馬、「エルドラド」はスペイン語で「黄金郷」を意味している。  ▽練馬区議会も意見書可決  今年2月、親会社で西武鉄道などを傘下に収める西武グループがとしまえんの閉園を検討していることが明らかになった。直後からインターネット上ではカルーセルエルドラドについて、「どうするんだろう」「ぜひ残して」「うそだ」「寂しい」などの書き込みがあふれた。

6月12日に閉園が正式に決まった。跡地には東京都が防災拠点の「練馬城址公園」を整備するほか、人気映画「ハリー・ポッター」のテーマパークが建設される予定だ。それを受けて、「テーマパークに残してほしい」など存続を願う声が再び上がり、今も寄せられ続けている。  練馬区議会も6月19日に「歴史的に貴重な機械遺産であるカルーセルエルドラドを練馬城址公園に残すこと」などを小池百合子都知事に求める意見書を可決した。  ▽「あらゆる努力」  機械遺産の認定団体である日本機械学会によると「動く状態で存在すること」を認定の条件にしているという。ならば、その姿を閉園後もどこかで見続けられるのではないかと期待してしまう。  としまえんに今後を聞いてみた。  「具体的にはまだ、何も決まっていない」。広報担当者はそう前置きした上で「いつとは約束できない。でも、カルーセルエルドラドを再び楽しんでもらえるよう、あらゆる努力をしている」と話した。2008年1月に「としまえん」で行われた成人式に出席。振り袖姿でジェットコースターに乗り歓声を上げる新成人

 8月31日の閉園まで1カ月。カルーセルエルドラドは今日も「再会」を願うさまざまな世代の人たちでにぎわっている。