栗駒山ツアー魅力発信 ガイドら団体設立 栗原・花山

宮城県栗原市花山で活動する森林インストラクターら3人がガイドツアー団体「HANAYAMA47」を設立した。栗駒山の自然を生かし、岩手・宮城内陸地震、東日本大震災で激減した地区の交流人口回復を目指す。21日には初めての日帰りツアーを実施する。
 代表で国立花山青少年自然の家勤務の阿部幹司(みきちか)さん(41)が、同僚で花山在住の森林インストラクター近江学さん(36)と、隣の一迫地区在住の登山ガイド太宰智志さん(39)に「栗駒山、花山の魅力を発信しよう」と声を掛けた。
 団体名には「四季を通じ、7日間いつでも楽しい」との意味を込めた。栗駒山は原生林や沢、沼など手付かずの自然が豊富で、近江さんは「県内最大の秘境」と言う。
 同団体は栗駒山全体をフィールドにしたイベントを開く。特に首都圏や仙台圏をターゲットに、子どもに自然に触れさせたいと考える若い子育て世代に情報を発信する。
 阿部さんは2011年7月、総務省事業の地域おこし協力隊員として仙台市から花山に移住し、妻子と5人で暮らす。「都会ではなかなかできない活動が体験できる」と地元の魅力を語る。
 第1回のツアーは小学4~6年生と保護者を対象に行う。居住地は問わない。栗駒山中腹にある推定樹齢1000年超の「千年クロベ」(ヒノキ科)を目指し、途中で沢遊びや火おこしを体験する。「絶対損はさせない」(近江さん)という。
 阿部さんは「一人でも多く足を運んでもらい、魅力に共感してくれる人たちの輪を広げたい」と話している。
 第1回ツアーは午前8時半、同市一迫総合支所を出発。午後3時20分解散の予定。旅館での入浴もある。昼食を持参するほか、しっかりした登山の準備が必要。申し込みは16日締め切り。参加費は5250円(傷害保険込み)。連絡先は阿部さん0228(25)4160。

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Posted by takahashi