日本にもその恐怖が? “脳喰いアメーバ”アメリカで少年死亡

“人の脳を食らう生物”の存在を知っているだろうか。

9月8日、アメリカ南部テキサス州で、6歳の少年が死亡した。

病気でも交通事故でもない、突然の死。

原因不明の中、少年の母親が語った経緯に、多くの人が震え上がった。

死亡した少年の母親「金曜日に嘔吐(おうと)と頭痛が止まらなくなって、病気になっただけだと思っていました。病院でCTスキャンを撮ったら、脳が膨らんでいるのが写っていた。摘出した髄液を検査した結果を見た医師によると、これらの症状は、おそらく“アメーバ”が原因だと言われました」

少年の命を奪ったのは、「ネグレリア・フォーレリ」というアメーバ。

湖・川・温泉などの淡水でよく見られ、人の鼻から侵入し、脳を破壊。

ほぼ100%の確率で死に至るという、“人食いアメーバ”と呼ばれる、おそろしい生物。

地元メディアによれば、少年は、この人食いアメーバに、公園の噴水か自宅のホースの水から感染したとみられている。

少年が住んでいた市は、災害宣言を発令。

住民に水道水を沸騰させて使用するよう呼びかけ、水道局が消毒作業を続けている。

身近な場所での感染。

日本にも人食いアメーバは存在するのか。

病原性アメーバの研究をしている弘前大学大学院 保健学研究科・山内可南子氏は、「日本国内でもネグリア・フォーレリは生息しています。1996年に、25歳の女性が佐賀県で発症されて、だいたい10日前後で亡くなられています」と話した。

日本にもいた、“人食いアメーバ”。

塩素に弱いため、日本の浄水レベルであれば心配ないというが…。

山内可南子氏「これから、どんどん温暖化が進む中では、少し注意しないといけない感染症」

特に免疫力が弱い子どもや高齢者の感染が多いということで、なるべく沼や池などには近づかないよう注意が必要という。