宮城・女川「秋刀魚収獲祭」代替イベント 七十七銀CF支援第2弾始まる

新型コロナウイルスの影響で、宮城県女川町の「おながわ秋刀魚(さんま)収獲祭」の開催が中止となり、代替イベントを支援する「クラウドファンディング(CF)」が4日、始まった。返礼品にはサンマなど旬の味覚や祭りのオリジナルグッズを用意し、イベントへの寄付型支援金も選択できる。
 七十七銀行が手数料などを一部負担して、女川町の地域活性化を支援するCFの第2弾となる。
 祭りは10月11日に予定していたが、新型コロナ感染拡大防止のため主催の実行委員会が中止を決定した。代わりに今月7日、動画投稿サイト「ユーチューブ」を通じてオンラインイベント「女川つながる感謝祭」を開く。
 官民連携によるCF「おながわ秋の収獲祭プロジェクト」は、イベント費用の一部として目標額100万円を募る。町関係者や事業者らでつくる「第2期女川町復興連絡協議会」が実施する。
 協議会は6月、七十七銀が支援する第1弾のCFを実施。目標には届かなかったが、318万円が集まった実績から、実行委が協議会にCFを委託した。七十七銀のほか、町や町商工会、CF運営会社ミュージックセキュリティーズ(東京)などが協力する。
 CFの返礼品は、今年の収獲祭の記念グッズや水産加工品の詰め合わせ、数量限定のサンマ15匹、30匹のセットを用意した。代替イベントを支援する実行委への寄付型は1口1000円から募る。
 七十七銀の担当者は「地域支援の取り組みとして、他の自治体からも希望する声が聞かれるようになってきた」とCF支援の手応えを話す。