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再起のサツマイモ 香港へ 東経連と九経連、被災農家の販路拡大を後押し

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東北経済連合会は九州経済連合会と連携して26日、東日本大震災で被災した宮城県山元町産のサツマイモを香港へ輸出する。香港でおやつの定番品として人気の高いサツマイモのニーズに応え、震災から再起した生産者らの販路拡大や復興を後押しする。

 地域経済圏の枠を超えた東北産品輸出事業の一環。2019年の山形県産メロンに続く第2弾となる。
 輸出するのは、農業生産法人やまもとファームみらい野(山元町)が手掛けたサツマイモ3トン(紅はるか2・5トン、シルクスイート0・5トン)。商社の九州農水産物直販(九直、福岡市)を通じて香港の小売り大手デイリーファームグループに船便で送り、グループのスーパーで約1週間販売する予定。
 みらい野は15年7月設立。沿岸部で被災した農家らがサツマイモを栽培、加工する。先進地の茨城県の生産者から指導を受けて育苗の技術を磨き、鮮度を長持ちさせる設備や干し芋の加工施設を整備。スーパーやインターネット通販などの需要を取り込む。今年は栽培面積を20年の3倍に当たる15ヘクタールに拡大し、250トン近くを生産する計画だ。
 九直は15年8月に九経連主導で発足し、デイリーファームグループと取引がある。サツマイモは輸出品目の約4割を占める主力商品だが、近年は九州の産地などでサツマイモの茎が枯れて根が腐る病気が発生。九直は取引規模に応じた商品数を確保するため、新たな生産者を探していた。
 みらい野と九直の橋渡しをした東経連の小野晋常務理事は「東北の『農産逸品』の輸出拡大を支援し、雇用や所得、生産性の向上に貢献したい」と説明。香港での販売状況を踏まえて輸出の回数を検討するほか、東北の他の野菜や果物を混載して輸出することも視野に入れる。
 山元町は13日深夜の地震で震度6弱を記録し、断水、建物の損傷などに遭った。ただ、みらい野の設備や施設は大きな被害を免れ、サツマイモの輸出に向けた準備を進める。
 みらい野の馬場仁常務は「海外の方にもサツマイモを味わっていただくことで、生産者のモチベーションが一層上がる。輸出を起爆剤に、他の生産グループとも連携してサツマイモの産地化やブランディングを目指したい」と意気込む。