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聖火リレー観覧 「地元で」 ネット視聴も推奨

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東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、開始まで1カ月となった五輪聖火リレーの新型コロナウイルス感染症対策の詳細を公表した。観客には居住する都道府県以外での観覧は控えてもらうほか、沿道の密集を避けるため、インターネットのライブ中継の視聴を促す。著名人ランナーは入場制限ができる競技場や公園で走る方針を示した。過度の密集が発生した場合、中断する可能性も明記した。
 現地観覧では、近くの人との適切な距離を確保し、マスク着用、大声を出さずに拍手で応援するといった注意事項の順守を呼び掛ける。各地での到着式典の観覧は原則、事前予約制とする。
 聖火リレーは3月25日に福島県のサッカー施設、Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)を出発し、開会式のある7月23日まで47都道府県を約1万人のランナーがつなぐ。
 組織委は、4月2日までに予定される福島、栃木、群馬、長野各県について「予定通り公道で実施する」と説明。ただ栃木県では不要不急の外出の自粛要請が続いており、改めて実施方法を協議する。

◎機運醸成へ苦心の産物

 【解説】五輪の開催機運を全国的に盛り上げるための聖火リレーを、新型コロナウイルス感染対策とどう両立して実施するか。大会組織委員会が25日に公表したガイドラインは、沿道での観覧を認める一方で、密集回避を呼び掛けるなど、苦心の産物と言える。
 リレーは3月25日、福島県のサッカー施設、Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)をスタートする。各地の感染状況や、走行ルートの条件もさまざまな中、組織委と実施自治体による手探りの対応が続くことになる。
 課題の一つは、著名人ランナーが走行する際の沿道の密集回避対策。「多くの人に集まってもらうための著名人ランナーなのに、どうやって集まらないようにするかを考えないといけない」。組織委幹部は昨年から、対応の難しさを語っていた。著名人ランナーは、観客の立ち入りが制限できる公園や学校の敷地内など、公道以外での走行も想定。具体的な走行区間は一般ランナーも含めて直前まで公表しない、などの対応を取る方針だ。
 観覧について、組織委は「自粛をお願いするというスタンスは取っていない。密が回避できるのなら、沿道で応援していただきたい」としながらも、インターネットでのライブ配信視聴を推奨。あくまで居住する都道府県内のみでの観覧を求め、密集発生時は中断もあり得るとした。
 リレーには協賛企業が付いており、都道府県も費用を負担して、ランナー選出や沿道での物品配布、イベント実施などを展開する。もともとが「お祭り」の側面を持つ以上、その要素を排除しては成り立たない面もあるが、密集回避とどう両立させるかは難しい。
 緊急事態宣言などが出ている自治体では、リレーを見送り、式典だけとする可能性も残す。ただ、密集時の中断、リレー見送りとも、具体的な判断基準を示すのは難しいという。大会本番に向けても大きな試金石となるだけに、スタート後、難しい判断を迫られる局面がありそうだ。
(東京支社・高橋俊也)