宮城復興局、仙台から石巻へ 5月から本格業務

東日本大震災の「第2期復興・創生期間」が本年度始まったのを受け、復興庁宮城復興局は1日、仙台市から石巻市に移転した。被災企業や観光産業を後押しする職員6人が先行して業務を開始。5月に市役所そばに移り、職員36人で本格的な被災地支援業務に当たる。
 コミュニティーや産業の再生といった課題がなお集中する沿岸部に支援の軸足を移すのが狙い。職員数は49人から縮小し、被災者や震災孤児の支援、まちづくりに関する自治体援助などの5班体制を組む。
 石巻市新境町の旧石巻支所で、英直彦局長が復興局の看板を掛けた。英局長は取材に「ハードの整備はおおむね終わったが、被災者支援やなりわいの再生などソフト面の課題に全力で取り組む」と述べた。
 復興局は1日、仙台市に仙台支所を設置した。気仙沼支所(気仙沼市)は存続させる。
 岩手復興局は同日、盛岡市から釜石市に移転した。