なでしこ「有観客ありがとう」 宮城スタジアムにメッセージ

宮城県利府町の宮城スタジアムで27日行われた東京五輪のサッカー女子1次リーグで、チリを破って8強入りした日本代表「なでしこジャパン」が、有観客での開催についてロッカールームに感謝のメッセージを書き残していた。関係者は「判断には賛否あったが、選手の力になれたならうれしい」と喜んだ。
 関係者によると、試合終了後の27日深夜、清掃員が見つけた。ホワイトボードに「様々(さまざま)な制限がある中、有観客という素晴らしい舞台を準備して下(くだ)さり、本当にありがとうございました! なでしこジャパン一同」と、ユニホームを思わせる青のペンで記されていた。
 宮スタには約1300人が来場し、大きな拍手でホームの雰囲気を演出した。両親が応援に駆け付けたという主将のDF熊谷紗希(宮城・常盤木学園高出)は「生の応援が選手の後押しになると改めて感じた。宮城で試合ができて幸せだった」と感謝した。
 県幹部は「選手にとって応援は相当な力になったはずだ。このようなメッセージは素直にうれしい」と話した。