国交省/東北6県・21年度上半期の新設住宅着工戸数/6年ぶり増の2万5527戸/持家、貸家、分譲が全て増加

国土交通省がまとめた東北6県における2021年度上半期(4月~9月)の新設住宅着工戸数は、前年同期に比べ持家、貸家、分譲住宅が全て増加し、全体で7・4㌫増の2万5527戸と6年ぶりに伸びた。岩手を除く5県それぞれの増加が全体をけん引した。
 利用関係別に見ると、持家は6県全てで増加し、全体で10・7㌫増の1万2982戸。貸家は青森、秋田で減ったものの、ほか4県が増加したため、7・0㌫増の7953戸と伸びた。分譲住宅は岩手、秋田、青森、山形の伸びが全体をけん引し1・5㌫増の4495戸。このうち、一戸建て住宅は14・7㌫増の3884戸で、マンションは宮城で322戸、青森で94戸、秋田で83戸、山形で70戸、岩手で42戸の計611戸だった。
 県別では、持家、貸家、分譲住宅が全て伸びた岩手が17・9㌫増の3834戸、山形が5・8㌫増の2930戸とそれぞれ増加した。持家と貸家が伸びた福島は8・5㌫増の5146戸、宮城は7・3㌫増の8368戸、持家、分譲住宅が増加した秋田は5・0㌫増の2173戸といずれも伸びた。一方、青森は貸家の大幅な減少が影響し、2・1㌫減の3076戸と落ち込んだ。
 全国の上半期の新設住宅着工戸数は、持家、貸家、分譲住宅が全て増加し、全体で前年同期比7・6㌫増の44万5674戸となった。
 利用関係別では、持家が13・3㌫増の14万8745戸、貸家が8・6㌫増の16万9918戸、分譲住宅が0・9㌫増の12万4057戸とそれぞれ伸びた。このうちマンションは、11・3㌫減5万1580戸で、一戸建て住宅は11・8㌫増の7万1576戸だった。
 東北6県における9月の新設住宅着工戸数は、持家、貸家、分譲住宅が全て増加し、前年同月に比べて12・3㌫増の4484戸と3カ月連続で伸びた。
 利用関係別に見ると、持家は全ての県で増え、11・5㌫増の2214戸と5カ月連続で増加。貸家は青森、福島で大幅に減ったものの、山形の8割増などが影響し、4・4㌫増の1495戸と2カ月続けて伸びた。分譲住宅は、秋田、山形を除く4県の増加が全体をけん引し、35・3㌫増の762戸となった。このうち、一戸建て住宅は宮城、岩手、福島、青森の4県が大幅に増加し、45・8㌫増の707戸。マンションは、宮城で43戸、青森で12戸の計55戸だった。
 県別に見ると、東北6県で増加。持家、貸家、分譲住宅が全て増加した宮城は21・0㌫増の1595戸、岩手は11・4㌫増の783戸となった。持家と貸家が伸びた山形は18・4㌫増の482戸、秋田は7・7㌫増の349戸。貸家のみ減少した青森は5・2㌫増の504戸、福島は1・2㌫増の771戸といずれも伸びた。
 全国の9月の新設住宅着工戸数は分譲住宅が減少したものの、持家と貸家がそれぞれ伸び、4・3㌫増の7万3178戸と7カ月連続で増加した。