みやぎ県北高速幹線道路、12月17日全線開通 「復興道路」県内分完了へ

東日本大震災以降、復興支援道路として整備が加速された「みやぎ県北高速幹線道路」(24キロ)が12月17日、全線開通することが分かった。唯一開通していなかった登米市の佐沼工区(3・6キロ)で工事が完了するめどが立った。震災を機に復興道路と位置付けられた縦軸の三陸沿岸道と横軸の復興支援道路は、宮城県内分が全てつながる。

 県北部の沿岸と内陸を結ぶ広域道路網が構築され、地域産業の振興や救急医療の改善が期待される。当日は午後1時半から佐沼インターチェンジ(IC)近くで開通式を行う。一般開放は午後4時半を予定する。

 みやぎ県北高速幹線道路は1995年度に着工。震災以降は国の復興事業の一環で工事が進み、中田工区(4・7キロ)が2018年12月、築館工区(1・7キロ)が19年6月に開通した。

 全線開通は当初20年度を目指したが、佐沼工区の地盤改良などに時間を要し、21年度にずれ込んでいた。同工区は事業費約186億円。県管理橋では県内2番目の長さとなる紫雲山大橋(741メートル)を含む。

 同道路では東北自動車道と接続する栗原IC(仮称)を整備中。完成時期は未定。

 三陸沿岸道は今年3月、気仙沼港-唐桑半島IC間が開通。県内の三陸道は全区間がつながった。

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