公道利用ラリー、宮城・利府で35年ぶり開催

 日本自動車連盟(JAF)東北地域クラブ競技会主催の自動車ラリー「RIFU RALLY」が21日、利府町の林道などで開催された。町によると、公道を利用したラリーが県内で開かれるのは35年ぶり。

 ドライバーと道順を指示するナビゲーターの2人一組で、31組が県内外から出場。町道や県道を含む約80キロのコースを、ドライビング技術を駆使して疾走した。

 コース途中にある同町森郷の里道(1・3キロ)と同沢乙の林道(0・9キロ)では、一般車両を通行止めにしてタイムアタックに挑戦。里道を1回、林道は3回走り合計タイムを競った。カーブが続く難路でハンドリングやブレーキングの技にしのぎを削った。

 車両の排気量ごとに4クラスに分かれ表彰があった。3000cc以上のクラスで優勝した埼玉県入間市の会社員上原利宏さん(52)は「長年のラリー経験の中で最も難しいコースだったが、楽しく走れた」と満足そうに話した。

 ラリーは熊谷大町長が関係者に働き掛けて実現。町長は「来年以降も開催したい」と語った。今回は、新型コロナウイルス感染対策のため無観客で実施した。