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M-1王者、錦鯉に学ぶ。50代中高年が成功をつかみ取る方法

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12月19日に放送された「M-1グランプリ2021」決勝大会で、第17代王者に輝いたのは「錦鯉」のお二人でした。錦鯉は、ボケの長谷川雅紀さんが50歳、ツッコミの渡辺隆さんが43歳という、決勝大会に残ったメンバーの中では最年長コンビ。「50代でもやれる」証となったこの結果を見て、勇気をもらった人も多いのではないでしょうか。しかし、世の中そう簡単にはいきません。彼らのように、中高年になってからも輝くために、私たちに何ができるのか、考えてみましょう。

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「中高年も輝きたい」ではなく「働かないと食べていけない」現実

日本人の平均寿命は、女性が87.74歳、男性が81.64歳(2020年 厚生労働省集計)となっています。「人生100年時代」と言われるように、100歳まで生きる人も珍しくなくなりました。仮に100歳まで生きるとすれば、50歳は折り返しに過ぎません。生活レベルを維持するなら、もう20年は働かなければなりません。「辞めてくれてもいいよ」とばかりに、会社での居心地が悪くなり始める50代。輝くなんて言っている前に、この先もどう仕事をしていくかを考えるのが現実です。そこで、起業しようとする人も多いわけですが、中高年からの起業は、世間で言われている以上にハードルが高いもの。なぜでしょうか? その理由は以下のようなものです。

プライドが邪魔をする 50代にもなれば、それなりの役職についている方も多く、自分では、社会や仕事のことを分かっているつもりになります。ところが、起業すると、後ろ盾となっていた会社の看板が外れるため、何から何まで自分が思うようにいかなくなります。この時に邪魔になるのが、プライドや思い込みです。「年下に言われたくない」とか「俺の経験では」という感情です。

体力的にきつい。無理がきかない 心持ちが若いシニア世代は多くいます。ですが、やはり体力は落ちており、無理はききません。体を酷使すると、翌日起きられなかったり、場合によっては倒れてしまったりします。体力が衰えると気力も衰えるもの。会社員時代よりさらに過酷な競争にさらされ、一人で勝ち抜いていかなければならない環境で、気力と体力が落ちることは大きなデメリットになります。

失敗したくないからずっと「検討中」 新しいチャレンジをする時には、自分で道を切り開かなければなりません。そして、軌道に乗せるまでには時間がかかります。しかも、成功する保証はありません。そうなると、出てしまうセリフが「検討します」です。成功は、仮説を立て、失敗を繰り返しながら、修正していかなければたどり着けません。起業するなら、会社員の頃のように、誰かが指示を出してくれることはないのです。

錦鯉がなぜM-1王者になれたのか?

ここで改めて、錦鯉のお二人が、なぜM-1王者になれたのかを考えてみましょう。もちろん、実際に会ったわけではありませんので、テレビでの活躍を見る範囲ですが・・・。

プライドを捨て、若手に混ざっていった 錦鯉の芸風は、突き抜けたバカと冷静なツッコミという「組み合わせの対比」から生まれます。とにかく、長谷川さんのおバカっぷりは見事と言うしかありません。このキャラクターを生かして、若手中心の番組にも積極的に出演し、いじられ役としてポジションを確立してきました。芸人とは言え、50代でいじられキャラになるのは、プライドが邪魔することもあったでしょうし、覚悟が必要だったでしょう。

体力的な不安は話術でカバーする 錦鯉は昨年もM-1決勝に残り、強烈なインパクトを残したことで仕事が来るようになったそうです。その中には、若手と一緒にハードなロケをする仕事もあり、やはり体力面の心配は尽きないようです。それでも「体力的に無理になったら話術でカバーする」と言い、リスクを日頃から考えていることも強みと言えるでしょう。

失敗を恐れずキャラクターを変更した 2人がコンビを結成したのは、2012年のこと。当初は長谷川さんのキャラクターを隠していましたが、突き抜けたキャラクターに変更してブレイクしたそうです。これまでやってきた路線を変えるのは勇気が要ることです。それでも、試行錯誤を繰り返した結果、今の成功があるのでしょう。

錦鯉から学ぶべきこと

様々な努力をして今の地位を得た錦鯉。優勝トロフィーを手にし「僕はラストイヤーが56歳(*)だったので、その前に決められてよかったです」と涙ながらに語っていたのが印象的でした。※M-1は結成から15年しか出場できない 何気なく発せられた言葉ですが、彼らが50歳を超えても挑戦を続ける気概が見えたように感じました。

50代にもなれば、人脈もあり、体力がなくても経験でカバーできることは多いはず。邪魔なのは「プライド」や「思い込み」だけです。プライドを捨て、検討し過ぎを止め、私が運営する「起業18フォーラム」の中高年の皆さまのように、自分を信じて前に進むこと。

どうせ働くなら、錦鯉のお二人のように、思いきり輝こうじゃありませんか。

(新井 一/起業コンサルタント)