マンションの免震7割 仙台圏・14年完成予定物件

仙台市とその周辺で2014年完成予定の新築マンションのうち、約7割が免震構造を採用することが広告代理店DGコミュニケーションズ仙台支社(仙台市)の調査で分かった。東日本大震災前の10年は3割にとどまっており、顧客の防災意識の高まりに分譲各社が対応したとみられる。
 同社が仙台圏で集計した免震マンションの比率の推移は表の通り。年ごとの増減はあるものの、11年以降は震災前を上回る水準が続いている。計画段階では免震を採用していなかったが、震災後に急きょ見直した物件もあるという。
 15年中の建設計画が示されている4棟は、全て免震採用が見込まれる。
 免震構造は建物と基礎の間のゴム材などで振動を吸収し、揺れ幅を3分の1から5分の1に抑える。通常の建築法に比べ、建築費は1戸当たり数十万円程度割高になるとされる。
 DG社の吉野敦仙台支社長は「顧客のニーズが変わり、豪華な共有施設や防犯対策ではなく、免震などの災害対策で付加価値をつける傾向が強まっている」と分析している。

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Posted by takahashi