「調理場にナメクジ」 仙台の中華料理店めぐるSNS投稿が波紋 市が立ち入り調査

仙台市太白区にある中華料理店「大阪王将 仙台中田店」の元従業員を名乗る人物が、調理場などでの不衛生な状態を告発する内容をツイッターに投稿したことをめぐり、SNSで波紋を呼んでいる。仙台市も同店舗を立ち入り調査するなど、行政を巻き込む事態となった。

今回の告発は24日、元従業員を名乗る人物が「俺は飲食店社員じゃなく害虫駆除が仕事だった」「もう大阪王将仙台中田店でナメクジ退治とゴキブリ退治やりたくない」(原文ママ)などと調理場などでの不衛生な状況についてツイッターに投稿。SNS上では「徹底的に調査してもらいたい」「外食チェーンへの信頼を破壊する行為」などと店舗の衛生管理に対する批判が殺到した。

同店は全国展開している中華料理チェーン「大阪王将」のフランチャイズ店舗だが、今回のツイッター投稿を受け、大阪王将のホームページ(HP)で25日、「多大なご心配とご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。「事実関係につきまして、保健所とも連携の上、検査および調査中です」などとコメントし、調査結果や今後の対応についてHPであらためて情報発信するとしている。

仙台市の郡和子市長は26日の会見で「調理場の清掃に行き届いていない部分があり、指導した」と今回の問題に言及。食品衛生法に基づき清掃指導などを行ったことを明らかにした。ナメクジは確認されなかったという。

大阪王将のHPによると、仙台中田店は当面の間、臨時休業としており「店舗整備の為」としている。(浅野英介)