グリーンピア岩沼のホテル、8月3日に営業再開 「ホテルテトラ」と岩沼市が本契約

宮城県岩沼市が昨年11月に閉館したグリーンピア岩沼(岩沼市)のホテルの新たな運営事業者として、全国にホテルを展開するホテルテトラ(北海道函館市)と賃貸借契約を結んだことが26日分かった。同社は8月3日に営業を再開する予定。

 市が貸し付けるのは、敷地約4500平方メートルと地上3階、地下1階のホテル1棟(客室47室)、ロッジ5棟など。5~10年の無償貸し付けで、土地代は5年後に見直しを協議する。

 同社によると、従業員はパートを含め20人程度で地元採用に向けて募集中。ホテルは夏祭りシーズンに間に合うよう部分再開する。

 同社は1980年設立。グループで青森、秋田、山形各県など全国25カ所にホテルを展開し、宮城進出は初めて。三浦裕太社長は取材に「地元の観光や雇用に貢献し、地域の起爆剤になりたい」と話す。

 グリーンピア岩沼のホテルは2004年、阪急阪神第一ホテルグループの第一ホテルサービス(東京)が市から施設を借り受けて開業。新型コロナウイルスの影響で売り上げが減り、昨年11月に営業を終えた。

 市は今年2月のプロポーザル公募で応募があった県内外の4社・グループを審査し、ホテルテトラを選定した。ホテル棟の修繕費3535万円を確保する。