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南海トラフで史上最大の地震超える巨大津波の痕跡 和歌山・串本

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東海・東南海・南海地震が3連動し、南海トラフ沿いで起きた史上最大の地震とされる宝永地震(1707年、マグニチュード=M=8・6)を上回る地震で起きた津波の痕跡を和歌山県沿岸で見つけたと、産業技術総合研究所などのチームが発表した。今後想定される南海トラフ地震の規模や頻度を知る手がかりになる可能性があるとしている。

国指定名勝の橋杭岩。奥に見えるのが岩柱、手前にあるのが巨岩=和歌山県串本町で2021年7月4日、菱田諭士撮影© 毎日新聞 提供

 和歌山県串本町には、海岸沿いに大小40余りの岩柱が立ち並ぶ国指定名勝「橋杭岩(はしぐいいわ)」があり、これが崩れてできたとみられる巨岩(最大85トン)が陸側約100メートルにわたって散乱している。チームは、巨岩は津波などで陸側に流されたとみて、約1300個の位置や大きさを計測。南海トラフ地震を想定してコンピューター上で模擬的に津波を起こし、巨岩がどのくらい動くかを計算した。

 その結果、宝永地震を想定した津波では現在の場所まで動かない巨岩が8~23%あることが分かった。一方、宝永地震の2倍のずれを想定した地震(M8・8)による津波では、ほとんどの巨岩が現在の場所までずれ動いた。チームは、宝永地震を超える津波が襲来したとみている。現時点で発生時期は不明だが、巨岩に付着した貝などの生物を調べることで年代の特定を目指す。

 チームの行谷(なめがや)佑一主任研究員(古地震学)は「発生時期が特定できれば、南海トラフ沿いでの地震の発生確率を算出する資料として貢献できるかもしれない。今回の研究はその前段になるものだ」と話す。成果は6日付の国際学術誌「テクトノフィジックス」に掲載された。【垂水友里香】