“安い日本”で“爆買い”過熱 アメ横、かっぱ橋に外国人続々

海外からの旅行者に日本のマスク事情はどう映るのでしょうか。水際対策を大幅に緩和して2日。新型コロナの感染対策をしつつ日本での買い物を満喫する外国人旅行客を取材しました。  日本のたこ焼きを求めて、東京・上野のアメ横に外国人観光客たちが続々と訪れていました。マヨネーズにソース、かつお節を掛けて…。その場であつあつのたこ焼きを、ふ~と冷ましながら…ぱくり。  イタリアから来た観光客:「とてもおいしい。食べてみたかったんです。ガイドの人から東京で一番有名で最高だからと聞いたんです」  イタリアから団体ツアーで日本に来たといいます。  11日、水際対策が大幅に緩和され個人旅行が解禁に。68の国や地域に対して、ビザなしの入国が再開されました。  緩和から2日目。街に繰り出している外国人観光客をウォッチング。  イスラエルから来たグループは。  イスラエルから来たグループ:「これ(鉢巻き)を買いました」「これから魚を食べるところです。多分おすしを」  早速鉢巻きを着けますが…。「一番」の文字が逆さま。とても気に入ったようです。  上野と浅草の間にある、かっぱ橋道具街にも多くの外国人観光客の姿が。  通りで出会ったのは、11日ロンドンから来日した夫婦、ウェインさん(39)とヘレナさん(34)。  夫、ウェインさん:「良い包丁を探しています。包丁ならこの通りが良いと聞きました」  2人は、2020年に結婚。しかし新型コロナの影響で結婚式は延期に…。2年遅れで今年6月にようやく挙式。今回、新婚旅行で日本へ。ハネムーン先に選んだ訳は。  夫、ウェインさん:「もともとタイに行くつもりでしたが、11日に日本の国境が開いたので行き先を変更しました。赤ちゃんが生まれる前にどうしても日本に行きたかったんです。小さい時から日本を紹介するテレビ番組が好きでした」  妻・ヘレナさんは来年3月に出産予定で、その前に念願の日本へ。  2人は料理が大好きで、日本の職人が作った本場の包丁をぜひ自宅に持ち帰りたいと言います。  店員:「シェフの包丁です」  夫・ウェインさんは左利き。そのため右利きと左利き、両方に対応した包丁を2本購入。記念として、包丁に2人の名前を彫ってもらいました。  夫・ウェインさん:「すごく簡単そうに彫っているけどたくみの技だ。本当にありがとうございます。模様や形が素晴らしいです。帰国したら料理が一層楽しくなります」  妻・ヘレナさん:「ハネムーンの旅行先を探している時から日本が完璧だと思っていました」  夫・ウェインさん:「和食や文化を体験したくて、僕たちはずっと日本に来たかった。だから、一生に一回のハネムーンで日本に来ることにしたんです」  生まれてくる赤ちゃんとともに、素敵な家庭を築いて下さい。  一方、銀座にある生活雑貨や洋服などを扱う店の前には…。買い物を楽しむベルギー人の団体が。皆さんマスクを着用しています。  こちらアメリカから来たカップルは、シャツなど合計で2万円以上を買ったといいます。  アメリカから来日したカップル:「アメリカで買ったらもっと高い」  止まらない円安。12日の円相場は、1ドル146円台にまで値下がり。1998年以来、24年ぶりの円安水準となりました。  アメリカから来日:「素晴らしい。そのおかげで日本に来てお金を使う気になるから」  歴史的な円安が追い風となり、海外での日本人気はうなぎ登りです。  旅行代理店CEO:「毎日問い合わせがあり、毎日新しい予約が入ります」  日本で規制緩和が発表されてから、問い合わせは50%増加。「円安バーツ高」が追い風となり、東京に買い物に行きたいという人が特に多いといいます。  オーストラリアから東京にやって来た友人同士の2人は、ダウンジャケットを1万3400円で購入。  オーストラリアからの観光客:「すごく安かった。オーストラリアやイギリスではこの2倍はするよ。最高の気分だ」  11日、羽田空港で出会った時には…。  オーストラリアからの観光客:「僕の友達は空のスーツケースを持ってきたんだ。日本にはすごく良いものがたくさんあると知っていたから」  買い物する気満々で日本へ。13日は時計を買う予定だといいます。  オーストラリアからの観光客:「明日はもっと買うよ」  今後、外国人客が増えていくことが予想されるなか、受け入れる店舗は新型コロナの感染対策に不安も抱えています。  元祖食品サンプル屋合羽橋店・佐藤香央里店長:「店舗ではマスクの着用をお願いしておりますので、そこがちょっと不安なところ。対策としては店舗でマスクを用意しているので着用していない人には渡せればと」