「デジタルスタンプラリー」不具合、仙台市に苦情600件

 参加店で買い物や飲食をすると最大2万円の電子商品券がもらえる仙台市の「めぐってトクする デジタルスタンプラリー」で、スマートフォンの専用アプリが読み込みにくいなどの苦情が市のコールセンターに約600件寄せられたことが25日分かった。コールセンターに多数の問い合わせが寄せられ、断続的に電話がつながりにくくなっているという。

問い合わせ2400件

 市商業・雇用支援課によると、スタンプラリーが始まった20日から24日午後10時までに約2400件の問い合わせがあり、およそ25%が「アプリがつながらない」「新規登録できない」などといった苦情だった。

 郡和子市長は25日の定例記者会見で、「キャンペーンの出だしから迷惑をかけてしまい申し訳ない。サーバーのデータ処理能力が十分だったのか反省と検証をして、今後の消費喚起策に生かしていきたい」と陳謝した。

何度電話しても

 コールセンターに24日、電話がつながらなかったという太白区の40代女性は、「家事の合間に何度電話しても通じない。各区役所などで説明会を開いてほしい」と話す。市商業・雇用支援課は、コールセンターの人員を増やす方向で調整している。

 アプリは、24日までに約6万4000人が利用登録しており、約1000万円分の電子商品券が付与されたという。市は予算額の約21億円に達した時点で発行を終了する。