伊藤チェーンに「ふるさと企業大賞」総務大臣賞 集団移転先に食品スーパー出店

食品スーパーの伊藤チェーン(宮城県柴田町)は、一般社団法人地域総合整備財団(ふるさと財団)が地域活性化に貢献する企業を顕彰する「ふるさと企業大賞」の総務大臣賞を受賞した。

被災者を積極雇用

 同社は2015年、東日本大震災で被災した宮城県岩沼市沿岸部の集団移転先の玉浦西地区に、産直コーナーなどを併設したスーパー「フーズガーデン玉浦食彩館」を開設し、地域の利便性を向上させ、地元生産者の販路を確保。被災者の積極雇用、植樹活動に対する企業版ふるさと納税を行うなど地域貢献に努めている。

 24日に玉浦食彩館であった表彰状伝達式で、伊藤吉一社長は「食彩館は地場産直品や食料品を販売し、地元の皆さんに喜ばれている。今後も地区に元気と笑顔を生み出す施設として頑張りたい」と喜びを語った。

 佐藤淳一岩沼市長は「集団移転前の玉浦西地区は一面田んぼだった。このような素晴らしい地域に発展したのは、食彩館の出店が最大要因の一つだ」と感謝した。

 このほか本年度の大賞にはヨコウン(秋田市)、宮腰デジタルシステムズ(秋田県横手市)、小松写真印刷(山形県酒田市)など全国8社が選ばれた。